カニリカニリカ

カニリカの舞台
■ネオロマンス♥ステージ
「金色のコルダ」
ステラ・ミュージカル 夏公演決定!

脚本・演出 カニリカ

≪東京公演≫
【公演日】
2010/7/16(金)〜7/25(日)
【会場】
ル テアトル 銀座

≪神戸公演≫
【公演日】
2010/7/31(土)〜8/2(月)
【会場】
神戸オリエンタル劇場

【出演者】
日野香穂子役(Wキャスト):森 咲樹・岡本あずさ
リリ役(Wキャスト):堀内まり菜・山内亜美
…他


■ネオロマンス♥ステージ
「金色のコルダ」
 ステラ・ミュージカル
2010/3/19〜3/24[公演終了]
天王洲 銀河劇場

脚本・演出 カニリカ

【出演者】
日野香穂子役(Wキャスト):森 咲樹・岡本あずさ

月森 蓮役:三上 俊
土浦梁太郎役:高橋優太
志水桂一役:小関裕太
火原和樹役:吉野晃一
柚木梓馬役:川村聖斗

冬海笙子役:笹丘明里
天羽菜美役:三好絵梨香
金澤紘人役:進藤 学
王崎信武役:吉原シュート

リリ役(Wキャスト):堀内まり菜・山内亜美

東海林 遼・清水一希・宮之脇佳織・吉野由利子
土屋史子・城戸愛莉・舟見和利・斉藤レイ

■「暁の誓い」
2009/4/15〜4/19[公演終了]
豊島区立舞台芸術交流センター あうるすぽっと(東京)

作・演出 カニリカ

【キャスト】
萩野崇/弓削智久/出合正幸/高根研一(Studio Life)

吉村崇(平成ノブシコブシ)/徳井健太(平成ノブシコブシ)
■カニリカプロデュース
 『執事ホテル』

2008/2/16〜2/24[公演終了]
豊島区立舞台芸術交流センター あうるすぽっと(東京)

作・演出:カニリカ
出演: 大口兼悟 村上幸平 溝呂木賢 昇二郎 高根研一/他

DVD好評発売中!
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■舞台『無敵な男達』

カニリカがイケメン俳優を迎えてお送りするハートフルコメディ

作:カニリカ
演出・出演:上田一軒(スクエア)
出演:ホストの皆様:岩大(Studio Life) 村上幸平 萩野崇 北条隆博 篠田仁志(Studio Life) 奈須崇(スクエア) 長尾弘喜
常連客の皆様:小林愛(TEAM 発砲・B・ZIN)星ようこ 滝沢乃南

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カニリカの作品
連載小説配信スタート!

「ラヴァーズ・ハイ」

 今、何かと話題のクーガーと呼ばれるアラフォーの女性たち。

実際にボーイズバーで彼らを買う女性たちに取材を敢行し、実話を元に描く超リアルな官能恋愛小説。

カニリカが初めて挑む禁断の世界。

配信のお申し込みとサンプル号をお読みになりたい方は、

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カニリカの本
小説 執事ホテル

小説版
『執事ホテル』12/18発売
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kanirican_100.jpg

このブログがついに本に!
『いや〜ん!ばか〜ん!カニリカーン』
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 不肖作家カニリカの戯曲五作目「無敵な男達」のチラシ、ポスター及びパンフレットの撮影が先日行われた。今回は今までになく大勢の出演ということもあり、撮影は早朝からスタート。

 前半はホスト役の俳優たちの撮影。つまりイケメンが勢ぞろいってことですな。アンタイトルメンのカッコイイ衣装を着て、一人ずつのショットの他、いよいよチラシ・ポスターのメインになる5ショットを。

「世界中で一番俺がカッコイイと思って」

「この中でナンバーワンは俺!」

「どんな女も俺にメロメロ!」

などとホスト様たちの気持ちを盛り上げるべく、あれこれ演出(?)の言葉を投げかけてみました。勿論プロのカメラマンが撮ったオフィシャルな写真は近日中に公開になりますが、そのときの雰囲気だけでもここで一足早くお伝えしましょう。画素数の低いケータイ写真なんでちょっとピンボケっぽいんですが、なんかまたこのぼわーっとした感じがイイ雰囲気出てないですか?って私の腕が悪いんだけど。すみません。

写真左から、隼役の篠田仁志さん(スタジオライフ)、遼役の萩野崇さん、ユキヒコ役の岩崎大さん(スタジオライフ)、慎也役の村上幸平さん、そして拓馬役の北条隆博さん。

 そして、後半はホストクラブの常連客となる女優さんたちと店の従業員役の方の撮影をして、無事終了。全員これが初の顔合わせとなったわけだけど、なかなか楽しい現場になりそうです。稽古が楽しみ♪ってその前に早くホンを完成させなきゃ。どうもすんません。

 昨夜「ムーヴィン・アウト」を観た。ここ数年「マンマ・ミーア」(アバ)「ウィ・ウィル・ロック・ユー」(クィーン)などいわゆるお馴染みのアーティストのヒット曲を散りばめたミュージカルが次々と大成功を収め、日本にも上陸。ミュージカルの流れを大きく変えたといってもいい。

 そりゃそうだ、歌詞の意味を聞き取りながらストーリーを追っていくようなミュージカルは英語がネイティヴの人にはいいけれど、日本人にとってはきつい。かといって帝劇や劇団四季のミュージカルように直訳されて「♪わたしがぁ〜〜〜」と朗々と歌い上げられても、なかなかキビシイものがある。タモリさんではないが、だからミュージカルは苦手、という流れになってしまう。

 しかし、元々よく知られたヒットナンバーだと、それを一緒に口ずさんだり、懐かしむことで、そのハードルを軽々と越えられた感じがある。そう、つまり音楽自体の完成度が高いから、そこでまず楽しくなっちゃって感情移入しやすくなるわけね。

 そこで、ビリー・ジョエルだ。やっぱり、ビリーは名曲が多いよなあ。と実感せざるを得ない。字幕の歌詞を見て、こんな内容だったんだ、と改めて感じ入ったものもあったけど、驚いたのはピアノ・ボーカルをしていたマシュー・フリードマンという人。見た目はエルトン・ジョンのような体型の禿げ上がったおっさんなんだが、この人がうまいこと、うまいこと。ビリーそっくりやん!名前も知らないシンガーがこれだけ歌うって、やっぱりアメリカは底が厚い。なんとこのおっさん、2年前までウォール街で弁護士をやっていて、オーディションでこの役を得たという。ひぇー!丸山弁護士とは違うんだな。

 そして、まあとにかく目を見張るのが出演しているダンサーたちのレベルの高さ。一回も足元がふらつくことがなく、アクロバティックな華麗なダンスをこれでもか、これでもか、と見せる、魅せる。すっごーい!(口あんぐり)男も女も綺麗なカラダで、バレエが基本というだけあって動きがとにかく美しい。鍛えると肉体ってあんなにキレイになるのね、と感心した。

 女性はかなりセクシーな衣装で踊るので、なかなかきわどいというか、見えそうな感じでハラハラしたが、こういうのって男だとそういう目で見ちゃうのかしらん?一緒に観た友人に聞いてみた。

「僕はガイジンに興味ないんで、全然ドキドキしないけど」

 そういう問題かいっ!!私は男性ダンサーのプリっと見事に上がったお尻に見惚れてしまいましたが・・・。

 これから観る人たちのために、しかも普段ミュージカルやダンスをあまり見ない人のためにアドバイスを一言。このミュージカル、台詞はほとんどありません。あ、やっと台詞だと思ったら本筋に関係ないこと。だから、登場人物の関係図が非常にわかりづらい。なので、前もってあらすじをきちんと読んで頭に叩き込んでおくことをお勧めします。誰と誰がくっついて、別れたかさっぱりわからんかった。友人もわからんと言ったので安心したが・・・。私なんてミュージカルっていうから、いつ出演者が歌いだすのか、ずーーーーーーっと待っていたくらい。

 だから、ミュージカルというより、「ビリー・ジョエルの素晴らしい名曲の数々に乗せて魅せる華麗なダンス・パフォーマンスだ」という心構えで楽しんで下さいまし。

 先週末に観た井上ひさしの戯曲「夢のかさぶた」と千原兄弟のコントライブ「15弱」は、どちらも日本語を巧みに操って素晴らしかった!

「夢のかさぶた」は新国立劇場小劇場で上演されていたのだが、一緒に観たのがミスターブラボーこと芝居好きの友人。彼はブロードウェイ仕込みの絶妙のタイミングで「ブラボー!」の声をかける。勿論、作品が良かったときだけ。どんなにご贔屓の役者が出ていても、知り合いが出ていても、気に入らなければ絶対に声をかけない。それが知り合いの役者の中ではバロメーターになっているほど。

 彼曰く「新国立でまだブラボーかけたことないんだ。小難しい芝居ばかりでさ」。確かに私もラインナップをいつもチェックはしているが、なかなか食指が動くものが少なく、今回の新国立小劇場は初めて。だけど、尊敬する井上ひさし大先生の新作である。期待に胸は膨らむものの、小難しかったらどうしようか、とも思った。

 しかーし、”東京裁判”三部作の完結編と銘打った「夢のかさぶた」は「戦争責任は誰にあるのか」という非常に重いテーマを、音楽と笑いに乗せて実に軽快洒脱に味付けし、そして最後には魂に響く結論へとごく自然に導いていく。そこには押し付けがましさはなく、観た者それぞれが懐で深く感じ入ることができるという、極上の芝居に仕上がっていたのだ。なんということ!もうひれ伏すしかないって感じ。当然、ブラボーの声はかかった。しかも3回も。

 角野卓造、三田和代、キムラ緑子といった芸達者な俳優による所も大きいと思う。中でも高橋克実は間の取り方が絶妙で際立っていた。”日本語の魔術師”井上ひさしならではの台詞と歌詞は、家に帰って何度読み返してみても、その完璧さに酔いしれる。そう、なんと今発売中の文芸誌すばる8月号に戯曲が完全掲載されているのだ!

 日本語で遊ぶ。そして笑いを作る。簡単そうで非常に難しい。井上先生のような作家ではないけれど、若手芸人でその才能を持っているとつくづく感心するのは、やはり千原ジュニア。そう来たか、というひねりが効いた予想外のオチで大爆笑させてもらったコントライブ「15弱」。お兄ちゃんの靖史の芝居があんなにうまいとは!大発見。なぜか最前列の席で嬉しいやら、恥ずかしいやらだったが、多分そんなことも忘れて大口開けてガハガハ笑っていた。

 取り上げるテーマの違いはあれど、井上ひさしも千原ジュニアも日頃何に注目して、どこをどう料理して笑いに持っていくか。そのセンスがズバ抜けているんだと思う。笑いは知性なんだ、とつくづく感じた週末でした。

 いよいよ7月!私は夏生まれなんで、7月がやってくると何となくウキウキしてきます。勝手に自分の季節だぁ!と思っていて、いつもより一層パワフルになるざんす。え?これ以上元気になられちゃ、たまんないって?ま、でもそうはいってもイヤでも元気になる大ニュースが!

 以前から予告していた、不肖カニリカの戯曲5作目「無敵な男達」が正式に発表となりました!パチパチ!!公演は12月1日(金)から10日(日)までを予定しており、劇場は東京芸術劇場小ホール2です。

 今回は初めて、私が大好きな大阪の劇団、スクエアの演出家兼俳優の上田一軒氏に演出をお願いするんです。勿論、上田さんも同じくスクエアの奈須崇さんも出演。大阪ならではの笑いを散りばめてくれるはずです。

 そして、気になるメインキャストは、というと・・・。実は今回はホストクラブで働くイケメンたちのお話。そのメインのホストを務めるのが、

ユキヒコ:岩崎大(スタジオライフ)さん、慎也:村上幸平さん、遼:萩野崇さん、拓馬:北条隆博さん、隼:篠田仁志(スタジオライフ)さんの5人です。どんなキャラで、どんなストーリーかって?それはまだ秘密ですが、5人とも昼と夜の顔が全く違う、ということだけ言っておきます。あ、もちろんコメディですんで、真剣にとらえないようにお願いします♪

 いやいや、この5人フツーにしていてもカッコイイですが、何と今回はワールドの全面協力により、アンタイトルメンの衣装を着て舞台に登場するんです。先日、それぞれ採寸のため試着してもらいましたが、皆さんスタイルが良く、イケメンなんで、本当に似合う!超カッコイイっすよ。そちらのほうも是非楽しみにしておいて下さいまし。

 既に大阪や地方ではやらないんですか?という嬉しいファンの方からの問い合わせなど頂いておりますが、こればっかりは私が決められることではありません。でも、もし実現すれば私も本当に嬉しいので、引き続き応援を宜しくお願い致しまーす!!

 頑張って、オモロイ芝居書きまーす!って、まだ書きあがってないんかい!

 今月は観たい芝居、ライブ、映画の試写がいくつもあって本当に目まぐるしい。実はブログに書いているのはほんの一部。来日も果たしたトム・クルーズの「MI 3」や50セント主演の「Get Rich or Die Tryin」のレビューも書こうと思っていたら、もう公開が始まってしまった!あちゃー!

「MI 3」は今回初めてラブストーリーがたて軸にあるので、今までとは違う視点でも見られるし、ラスト30分がなかなかの迫力。しっかし、毎回思うけど、トム・クルーズって本当にエネルギッシュというか、よく動く、よく働く。あれはスクリーンで観ないと勿体無い映画ですわ。

「Get Rich〜」は「8マイル」やヒップホップが好きな人は必見だし、社会派ドラマとしても非常に見ごたえのある作品。主演の50セントの演技力に脱帽です。音楽とは裏腹にやりきれない切なさがいつまでも残ります。

 さてさて本題の「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」。これは作家活動を一時休止し、演出に専念するというケラリーノ・サンドロヴィッチの初の長編翻訳もの。3年くらい前にキャスリン・ターナーが演じてブロードウェイで大ヒットしたので、果たしてそれをケラがどう味付けするのかが最大の見所。しかも演じるのが大竹しのぶ、段田安則、稲垣吾郎、ともさかりえの豪華俳優陣であるから。

 いつものシアターコクーンの客席の真ん中を舞台にし、全方向から見られるような円形のステージ。それが何回か回るという仕組み。役者はそこに出れば、当たり前だけど全方位から観られているから、逃げ場はない。しかも一番下の座席の観客の目線は俳優と同じである。この芝居、場所によって非常に見えづらいから、クレームも随分ネットに書かれていた。確かに顔じゃなく背中ばかりだと理解しづらい。たまたま私は中2階のバルコニー席で、しかもこちらを向いて芝居することが多かったので、比較的楽に見られた。

 でも、そういうマイナス要素を引いても、というかそのマイナス要素を敢えて入れることで、観客に想像を喚起させたり、考えさせたりするアクションをケラは起こしたかったのでは?と思った。原作のエドワード・オルビーの言わんとしていることも100%わかりやすいわけではなく、観た後に「あれはどっちの意味?」と観た者同士で論じたい謎解きの部分が多い。そこをわざと残している作品なのだと。つまり人生はそんな簡単にわかるもんじゃない、ということか。

 それにしても4人の役者の迫力。いつもより間近ということもあるけれど、体温というか、感情の揺れまでもがひしひしと伝わってくる。大竹しのぶはもう語るまでもない凄さだけれど、今回改めて感動したのが段田安則の熱演ぶり。彼が要になっているといってもいい。吾郎ちゃんも「ブス恋」を撮りながら、よくこっちの稽古もやったなあと感心したし、ともさかりえも子供を産んだせいなのか、演技が一段と成熟した。

 どっきりしたのは、大竹しのぶ演じるマーサが吾郎ちゃんを誘惑するシーン。見る見る内に女の色気が全開の表情に変わり、それに翻弄される吾郎ちゃん。そして、あっと思ったら生で長ーいキスしてました。床に転がってキスもするが、そのときはもう観客の足元10センチの近さなんで、そこのお客はドキドキしたでしょうな。

 私が行った日は、なんと竹中直人さん、堤真一さん、浅野和之さんが観に来ていたけれど、みんな食い入るように見詰めていて、多分こういう芝居って役者としてはチャレンジしたいんだろうな、って勝手に思っていた。ケラの新境地を見た思いがした夜でした。

 先週は椅子から立ち上がれない衝撃が多かった・・・。誰ですか、もうお歳だからね、と納得しているのは?ま、それもあったりして。

 そんな前フリはさておき、宮藤官九郎脚本いのうえひでのり演出の「メタルマクベス」を観て来ました!いや、もう驚愕、衝撃、轟音、感激、爆笑、熱演の連続で、本当に愉しませてもらった。芝居とか演劇とかでくくるには小さすぎる。全く新しいエンタテインメントの方向性を示した大作だった。

 劇団新感線の作品は好きでたくさん観て来たけれど、最近はもうパターンが見えてちょっと飽きてきたなあ、などと思っていた。確か「吉原御免状」を見たときにそんな感想を書いたはず。だが、今回はシェークスピアである。それを脚色したのがクドカンである。期待は大きかった。

 ところが・・・。その期待以上のものだった。なぜか?LEDという巨大スクリーンを使って、舞台美術、新感線ならではの照明、メタル、そして役者たちの芝居とを見事に融合させた、全く当たらしいスタイルのエンタテインメント・ショウだったから。まるでディズニーランドのアトラクションですわ。このLED、私もよく知らなかったのだけど、あの「SMAPXSMAP」でも使われている網目状のスクリーンで、その前に人が立ったとしても影にならないし、後に立てば透き通るから、完全に一つの画として調和する。

 LEDとは日本語で「発光ダイオード」(電気を流すと光を発する半導体)とのことだそうで、最初こういったことに詳しい連れに説明されたとき「発酵大王?」と納豆が頭に浮かんだ私であったが、この技術本当にすごいのね。それを取り入れて、それこそ映像と音楽を融合させたすごいライブを初めて行ったのがU2だそうで、日本で最初にステージで取り入れたのが新感線ということになる。

 まあ、ウンチクはさておき、これは色々な意味で見ておいたほうがいい作品。演劇の概念が変わったもん。ブロードウェイでもロンドンでもこんなことやってる人いないし。松たか子も内野聖陽も目一杯カラダを使って、そのLEDの迫力に劣ることなく演技していたし、何しろ森山未来が良かった!噂には聞いていたけれど、やっぱり彼の舞台役者としての力量はすごい!他の演者を圧倒する。クドカンのおバカな歌詞のメタルも本当に面白かったし、バンドのプレイもカッコよかったぁ。

 ストーリーは、シェークスピアのマクベスと現代のメタルバンドの話がシンクロしていくわけだけど、欲を言えば、最後の現代の主人公の失意の理由や絶望の果てに得たものを、マクベスともっとシンクロさせ、くっきりと描き出してくれれば、感動して泣けたと思う。だけどそれを差し引いても1万2千円は決して高くない超ハイテンションなエンタテインメントでした!特にラストは今まで見たことのないものが見られて、本当に圧巻!!いいなあ、こんなすっごいこと出来て。金かかってるなあ。ぐやじぃー!

 

 

 久しぶりに小林賢太郎の芝居を観た。kkpという彼がプロデュースしている演劇公演の第5作目となる「TAKE OFF」。よくよく調べたら、これの第1作目「good day house」以来観ていなかったので、随分御無沙汰していたのだ。

 以前はラーメンズも毎回観ていたのに、チケットが入手困難になってからだったか、何となくパターンが見えたからか、しばらく足が遠のいていた。なんていうかね、うますぎる感じがお腹一杯になったときがあって・・・。で、この「TAKE OFF」も先行予約で取れなかったので、諦めていたら、偶然にもお誘いしてくれた奇特な方が(涙)!

 いやあ、面白かった!笑った、笑った。最初の10分くらいは、なかなかエンジンがかからない感じと男向けの話だなあと思って、入り込めなかったけれど、ある瞬間から突如火がついて、それからは怒涛の如く進む。小林賢太郎、久ケ沢徹、そして村上敦の急遽代役として抜擢されたフラミンゴのオレンヂのたった3人の芝居だけど、この3人の息がぴったり合っているというか、空気感がよかった。

 勿論、才能溢れる小林さんの巧みな言葉遊びと緻密な構成に因るところが大きいのだけれど、計算し尽された昔の芝居と違って、イイ感じに肩の力が抜けたところが良かったなあ。楽しんで芝居している気持ちがこっちにも伝わってきたし。そうなると多すぎるアドリブもさほど気にならなかった。やっぱり年月が経つと変わるというか、成長するんですねえ。しばらく足が遠のいていたことを悔やみましたよ。ずっと見続けていればよかった・・・。

 あと、普段関西のベタな笑いが好きな私にとって、やっぱりさすが小林賢太郎!と唸らざるを得ないのが、引きの計算のカッコよさ。クールというか、あのオシャレ感。これは関西人には絶対出来ない芸当。途中で1回だけ出てくる音楽の使い方が鳥肌が立つほどカッコよかった。これがまた良い場面転換になるから、すごい。

 そして、初めて観た久ケ沢徹という役者が私にとっては大ビンゴ!でした。彼は本当に面白い!間のとりかたや表情が天才的で一遍に惚れました。(またかよ・・・)2日間で台詞を覚えたというオレンヂもよくあの二人についていったというか、大健闘していました。

 いやあ、手放しでホメちゃうときは、何もボケられないので、「だからどうした?」と聞かれると困るけれど、まあ良い芝居を観た後のお酒はうまい!ってことですかに。

 男だけの劇団「スタジオ・ライフ」のファン(ちなみにライファーと呼ばれるらしい)や在日外国人ならもうご存知かもしれないが、去る21日の「デイリー・ヨミウリ」に彼らに関する記事がでかでかと載った。そして、なんと恐ろしいことに私のインタビューまで載っているのだ!

 そう、カニリカ史上始まって以来の、英字新聞登場である。新聞の取材の場合、ほとんどが編集権と言って、ゲラをチェックすることができない。つまり取材されて、記事になるまで、どんな扱いになるかわからないのだ。1時間ほどスタジオライフや今の演劇界について、確かに泡を吹いて喋り倒しはしたが、正直言って驚いた。あんなにフィーチャーされているとは!そして、記事を読めばまるで私が流暢な英語を喋っているかのようだが、残念ながらあれは日本語での取材。記者の方が上手に英語に訳してくれているのであーる。

 しっかし、自分が喋ったことが英語になっているってヘンな感じ。急に頭良さそうに見えるのは単なる錯覚かいな?実は何を隠そう、この取材依頼が来たとき、私はてっきり小学生や中学生向けの英字新聞だと思っていた。ああ、そうか舞台を見たことないティーンエイジャーに紹介すればいいのね、なんて気楽に思っていた。

 だが、実際は泡と汗を吹いていることからもわかるように、演劇を成功させるために必要な要素や、女性がなぜスタジオライフにハマるのかなど、まあエラそうに分析しているんだ、これが。いやあ、あせった、あせった。「イケメンでっせ、わっはっは」とはとても答えられなかった。ライファーの皆さん、お許しください。ライファーの皆さんに報告といえば、実は先日一足お先に「トーマの心臓」の稽古を見学させてもらった。これは勿論取材を兼ねてなんだけど、倉田淳さんがどういう演出というか稽古をするのか、同じ脚本家としても興味津々だったので、とてもいい経験だった。

 倉田さんは予想通り、その人物の内面というか、台本には書いていないバックグラウンドも掘り下げて、各役者に要求していく。この人物は今までどういうことを経験して、今どんな気持ちなのか?それをどんどん稽古で役者に追い詰めていく感じ。脇で見ていても、こっちまで緊張する。何となくこの手法誰かに似ているなあと思ったら、以前稽古を拝見した宮田慶子さんだった。男性と女性ではそれこそ演出や稽古の方法が違うんだろうなあ。

 6月3日には「トーマの心臓」の幕が開くけれど、果たしてそれまでにスタジオライフの役者たちは、どんな人物像をそれぞれ自分の中に創り上げるのか?萩尾望都さんの原作通りなのか?そして、デイリーヨミウリを読んだ外国人が見たら、どんな感想を持つのか?ラーメンズの片桐さんは来るのだろうか?うーん、気になる。ちなみに25日発売の私のブログ本「いやーん!ばかーん!カニリカーン」にスタジオライフの役者との座談会が載っていますので、是非こちらもチェックしてくださいまし!

 ここのところ、立て続けに舞台やライブを観ているが、それらにすべて共通していたのが、メインは50代の男性ということ。そしてその誰もが今まさしく脂がのっているというか、挑み続けている姿勢がカッコいい。

 観た順に書くと、まず志村けんさん。「志村魂」というご自身の一座の旗揚げ公演だったわけだが、二部構成になっていて、一部は彼が得意とするコント。バカ殿あり、ケラリーノ・サンドロヴィッチののコントありとテレビのまんまの志村さんが観られるとあって、観客は大喜びであったが、私がむしろ感心してしまったのは第二部だった。

 上妻宏光さんに習ったという三味線を披露した後、始まったのはなんと藤山寛美の代表作「一姫二太郎三かぼちゃ」。頭のいい兄弟の中に唯一生まれた頭の弱い息子で、兄弟にバカにされるのだが、一番の親思いは彼であるという、最後には泣かずにはいられない名作。この役に志村さんが挑むとは意外だった。関東と関西の笑いのテンポの違いもあるし、バカ殿などをやっていて、あっちのバカっぷりが客には浸透しているから、なかなかピュアなアホの役三郎をやるのは難しいと思う。

 最初はなかなか感情移入が難しかった。だけど、最後には志村流の新しい三郎が生まれていたような気がする。それは関西流ではないアホとでも言うべきか。志村さん自身の芝居が明らかに今までと変わったなと手に取るようにわかったのだ。コントとは違って絶対素を出さない。だけど、ラストに変なおじさんで出てきたときは、またいつものあの志村さんに戻っていた。それがすごい、と鳥肌が立った。

 周りの役者との相性や演出の点で満点とはいかなかったけれど、私は志村さんにこれからも敢えて松竹新喜劇や喜劇の名作などに挑んでほしいと思った。それは、彼にしかできない”間”が明らかに存在したからだ。この歳になって、敢えて喜劇の名作に挑む。しかも藤山寛美の。それはすごいチャレンジだったと思う。ご本人はどのくらい満足しているのか、それがとても気になる。直美さんも観たんだろうなあ。

 あと余談だが、生で初めて観て、ダチョウ倶楽部の底力を感じた。たった1,2分の変なおじさんの前フリのコントで、妻と別れる役を演じる上島さんが、本当に涙を流していたのだ。す、すごい!毎回手を抜かず、力を込めてコントを演じていた。今までテレビの画面からはわからなかったが、見直してしまった。今度は是非一緒にお仕事してみたい。

 すっかり、更新が遅れてすみません。実は今月は当社の決算なんですわ・・・。それとエッセイの原稿が大幅に遅れていて・・・。締め切りを過ぎているのに芝居ばっかり見てるんじゃなーい!というお叱りの声が聞こえそうで、ビクビクなんですけど、ブログも書かなくちゃいかんだろう、と勝手に解釈し、最近の収穫を。

 いやあ、ここんところ、随分芝居運に恵まれていますわ。かなり前になるけれど、10月の歌舞伎座もよかったし(特に鴈治郎の河庄)、幸四郎・染五郎親子の「夢の仲蔵・千本桜」も泣くほど良かったし。

 そして泣くほど笑えたのが、さんま師匠のコントライブでした。苦労してチケットを手に入れた甲斐があったというものです!いやあ、あれは一度観たら毎年見たいですってば。特にジミーちゃんと村上ショージさんは天才級のボケですわ。ヒーヒー言って涙流して笑ってしまいました。

 そして、ヤフオクで何とかチケットをゲットした宮藤官九郎さん作・演出の「七人の恋人」も泣くほど笑わせて頂きました。いやあ、面白かった。特に感動したのは、田辺誠一さんの名演(?)です。彼は二枚目だというのに、最近メキメキと腕を上げていますねえ。実はこの舞台を観る前日に映画「スクール・デイズ」の試写を見たばかりで、こちらでも田辺さんの名演にびっくりしていたら、生でもここまでやるんだ!とカンゲキ。

 彼の底知れない引き出しは凄いです。もちろん尾美としのりさんや阿部サダヲさんや三宅弘城さんが素晴らしかったのは言うまでもないんですけど。個人的には三宅さんの「ほとんど三宅マン」のネタが好き。この「七人の恋人」はオムニバスなんで、舞台というより、コントと舞台の中間という感じですけど、ただのコントで終ってないところがさすがクドカン!でした。あと、生で演奏を入れたり、映像の使い方とかが上手くて、しかもそれらが押し付けがましくなく、さりげなく自然に流れができていて、一応同業者としてすごく悔しいって感じ(これは勿論最大の誉め言葉なんですが)。

 いつも思うけど、クドカンほどの才能があると普通なら「どうだ!」(つまりドヤ顔)という押し付けがましい感じになる人が多い中、彼はいつも自然体というか、肩に力が入ってない感じが凄い。楽しんで創っているなあと思う。そこがかっこいいねえ。足元にも及ばないけれど、一応私も同業者の端くれとして、その姿勢見習いたいと心に誓ったのでした。

 
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